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【小説】恋心、ホスト色(仮)

タイトル適当。




恋心、ホスト色 1話


ずっと書きたかったホスト物語。
ずっと学園物ばかり書いてたから新鮮。

良ければよろしくお願いします!!








きっかけは友達の誘いからだった。
「はい、もしもし」
電話の相手は小学校からの友達の沙月だった。今も昔も気のおける親友である。
「あ、梨花?ちょっと日曜日付きあってくれない?」
「いいけど、何処に?」
「ふふん、最近出来た新しいホストクラブ!」
「ほ、ホストクラブ!?」
「そう!普段そんなにホストなんかに興味はないけどあそこはかなりレベル高いっていうし!一度行ってみたかったんだよね!どう?」
「どうって言われても…」
いきなりホストクラブなんて言われてもいまいちピンとこない。
「お願い!1人じゃ行きづらいの!あんた最近彼氏と別れたばかりじゃない。今すぐ男作れなんて言わないけどちょっとくらい遊んでやる気持ちでさ。」
「うるっさいなあ…沙月には関係ないでしょ!それに私遊ぶなんて…気分じゃ…」
「いいの、あんたには休息も大事!いいから、日曜日行くよ!」
「え、ちょっ…、沙月!?」
ピッ、と電話は切られてしまった。
ちょっと!ホストクラブなんて行ってる場合じゃないってのに!!

そして、日曜日。
ついにこの日が来てしまった…。
今日まで早かった…嫌だ、行きたくない…そもそも私に男との関わりなんていらないのだ。もう恋なんてしない。そう決めたのだ。一生独り身でいようって。だからホストなんて行くのは気乗りしない。所詮遊びであるから。
物思いに耽っていると
「そこのおねーさん」
声の主は同い年くらいの男の子だった。整った顔をしている。ジャニーズ系のイケメンであった。
「…はい?私?」
「うんそう。おねーさん1人?」
「1人ですけど…なにか?」
「いや…カップルだらけの中に女の子が1人で寂しく立ってるなあって思ってね」
ゲッ…、ほんとだ、いつの間にこんな所に来てしまったのか。近くで有名なリア充御用達ホテル街へと来てしまっていた。今の私には目に毒だ。クソ…ッ、先月まで私も同じようにイチャイチャしてたのになー、立場が変わると途端に憎らしく思えてくる。こいつら全員爆発しないかなー(白目)
「プッ…」
「…なに笑ってるのよ」
失礼な事に目の前の男の子は笑い出した。いきなり失礼極まりない人だ。
「いや、ごめん。おねーさんが1人で百面相してるから面白くって」
「なっ…!私そんなに面白い顔してた?!」
「うん、してた。可愛かったけど」
「可愛い…?!あ、ありがとう」
「あはは、可愛い♡どう?これから俺達もイチャイチャしちゃおっか」
…!?こ、こいつ…ナンパ…?!
イケメンだから油断していた…まさかイケメンがナンパするなんて思わなかった。しかも初ナンパされた…!
「いえ、結構です。友達と待ち合わせしているので」
「ここで?ここラブホ街だよ?」
「ゔ…、…この辺始めてなのよ。迷っちゃっただけなんだから!」
「へえ。どこ行きたいの?案内してあげるよ」
…。信用しても良いのだろうか。
でも私が道に迷ってしまった事実は変わらない。ここは素直に教えて貰うことにした。
「えっと…IRISっていうホストクラブ…なんだけど…」
「……!!」
…?なんだろう、彼、少し動揺した?
もしかしてこいつ良い年してホスト行ってるって思われた!?
「違うの!行くのは無理矢理連れられたからで、今日が初めてだし決して遊んでる女と言う訳では…」
「…いいよ、案内したげる。行こ、おねーさん!」
彼はグイッと私の手を引っ張り走り出した。
わわ…!早い…!でも、こうやって夜の繁華街を走るのは良いかもしれない。街の光が反射してとても綺麗。なんだか夢を見ているようだった。

「着いたよ、おねーさん」
「あ、ありがとう…ぜーはー…」
彼は風を切るような速さで走り、その結果速く待ち合わせ場所へと着いた。普段運動不足な私にはキツかった。
「ねえあなた、名前は?お礼がしたいのだけれど…」
「お礼…?それなら俺おねーさんのキスがいいな」
「え……」
不意打ちだった。一瞬のこと。唇から伝わる熱い感触、彼と私の唇が重なったのは一瞬だった。
「ん……ふ…」
「んぅ…っ…ふぁ…」
「…ごちそーさま♡」
な、な、なななななな!!!なに?!
突然のことに思考回路はショート寸前♪いや、完全にショートした。
なにこいつ突然キスなんかしてるの?!しかも舌挿れてくるなんて!テクニシャンなんて…!!
ごしごし
私は手で口を拭ってやった。どやっ
「あはは、じゃーね」
「ちょっと!待ちなさいよ!あんた何乙女の大事な唇奪ってくれちゃってるのよ!!信じられない!」
「ありゃ?もしかして初だった?」
「違うけど!そういう問題じゃないでしょー!」
「じゃあいいじゃん。言っとくけど俺モテるんだからね?光栄に思うべきだよ」
ゔ…、確かに彼はモテると思う。むしろ迫ってくる女の子が多いだろう。
そう思えば彼とキス出来たのはラッキーだったのかもしれない。
って何考えてるの!私馬鹿!!
「……おねーさん、次会う時は唇奪われないように気をつけてね」
「え……」
「またね」
にこっと小悪魔みたいに笑って彼は風のように去ってしまった。
「行っちゃった……」
相変わらず速い。
名前、聞き忘れてしまった。
次会う時に…、思い出して顔に火が付いたように熱くなる。
「もう…っ、なんなのよ…!」
とんでもない小悪魔が心に染み付いたような、そんな今日だった。
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